解体工事で隣の家を傷つけたらどうなる？
父から相続した建物付きの土地が都内にあって、今までは借手がいたので知り合いの不動産会社に管理をお願いして家賃収入を得ていたのですが、この度退去することが決まり建物を取り壊して売却することにしました。築年数がかなり古くて建物付きで売るのは難しいとのことなので、不動産会社のアドバイス通りにするつもりです。
聞きたいことは、隣にある家に傷を付けたらどうなるかということです。それなりに隣の家まで距離はあるのですが、ある程度の高さがある雑居ビルなので、足場を建てるときなども隣の家に接触するのではと心配です。
万一傷を付けてしまった場合は、依頼主である私にも責任が生じることはあるのでしょうか？
基本的には施主側に責任が生じることはありません
まず、解体工事中に隣の家になんらかなダメージを与えても、基本的には工事を依頼した側が責任を負うことにはならないので安心してください。
この場合は、民法709条に基づいて解体業者が損害賠償金を支払うことになります。ただし、施主が間違った指示をしてそれが事故につながった場合は、施主にも責任が生じることがあります。すなわち、工事に対して余計な口を出さなればそうなることはないということです。
解体工事業者は、万一のときに備えて損害賠償保険に加入していますが、中には未加入の業者もいるので、安心のためにも保険の有無は依頼先の解体業者を決めるときに確認しておきましょう。
この場合は、民法709条に基づいて解体業者が損害賠償金を支払うことになります。ただし、施主が間違った指示をしてそれが事故につながった場合は、施主にも責任が生じることがあります。すなわち、工事に対して余計な口を出さなればそうなることはないということです。
解体工事業者は、万一のときに備えて損害賠償保険に加入していますが、中には未加入の業者もいるので、安心のためにも保険の有無は依頼先の解体業者を決めるときに確認しておきましょう。